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27.歯周ポケットの検査 |
歯科医院で歯周病の進行具合を検査する場合、必ず行うのが歯周ポケットの検査です。歯周ポケットとは歯と歯肉の間の隙間のことを指します。
歯周病が進行していくと歯周ポケットが深くなり、歯が長くなったような感覚に陥ります。この歯周ポケットの深さを測定するために専用の器具「プローブ」を使用します。
プローブは先端が細くとがっており、歯周ポケットのわずかな隙間にも容易に侵入していきます。この歯周ポケットの深さで歯肉のみの炎症である「歯肉炎」と「歯周病」の判定につながります。歯肉炎は歯磨きをしっかり行うことで歯茎の健康も取り戻します。
歯周ポケットの深さが4ミリ以上であれば歯周病、5〜6ミリ以上になれば歯周病専門治療を受けることが必須となります。検査で7ミリ以上の歯周ポケットの深さがあると判断された場合には、重度の歯周病と診断され、再生療法や抜歯などの治療方針が打診されるようになります。
歯周病は自覚症状がないまま進行していきます。歯科医院での歯科検診等で初めて歯周病であることを診断されることも少なくありません。大人になると、歯が病まない限り歯科医院へはほとんど足を踏み入れることがないでしょう。
虫歯などの自覚症状がなくとも、子ども時代に足しげくフッ素塗布や歯科検診などで通い詰めたように歯科医院へ出かけてみるといいでしょう。
歯周ポケットの検査は多少痛みや出血を伴うことがありますが、短時間で終わります。また、歯周病と診断された時の進行度の目安にもなりますので、治療の計画を立てるにも役立ちます。
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