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24.エムドゲインとは |
歯周病治療の際に使われるのが「エムドゲイン」「エムドゲインゲル」です。エナメルマトリックスデリバティブ法とも呼ばれています。
「エムドゲイン」は生化学工業株式会社が医療用に製造している歯周組織再生用材料で、歯周炎の治療を目的とした外科手術の際に局所に塗布して用います。生物由来の製品で、ブタの歯胚組織を使用した製品です。歯周病が進行した場合に歯茎を切開して歯槽骨に塗布して歯周組織の再生を促します。
このエムドゲインはスゥエーデンで開発され、日本では1998年に「エムドゲイン」が、2001年に「エムドゲインゲル」が承認されて今日まで歯周病患者の治療のために用いられてきました。
エムドゲインを利用した歯周組織再生療法は、重度の患者には用いられません。歯周ポケットの深さなどを調べて歯槽骨までの状況を調べたり、歯茎切開手術に耐えられる状態か、またエムドゲイン・エムドゲインゲルは禁忌の患者もいますので、使用には慎重になるよう指導もされています。そのために医師と患者が十分に使用に関してカウンセリングを行う必要があるといえるでしょう。
また、副作用や合併症なども認められていますので、リスクについて医師から納得のいくまで説明を受けることをお勧めします。また妊婦・小児に関しては禁忌です(但し、妊婦でも治療の有益性を優先させた場合には使用可能です)またこのエムドゲインを利用した歯周病の治療(エナメルマトリックスデリバティヴ法)は保険適用外の手術になります。ですが、高額になった場合、確定申告で医療費控除を受けることができますので、領収証などは大切に保管しておきましょう。
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