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6.歯周病の原因 |
どんな疾病にも起因となる要素があるように、歯周病にも原因があります。
一番大きな原因は「歯石・歯垢」です。この歯石や歯垢の原因は食べカスです。食後歯磨きを怠ったり、偏った食生活ばかりが多くなると口の中が酸性に傾き歯周病の原因となる菌が繁殖していきます。
食べカスが菌の栄養となりますが、進行していくと食べカスのみならず歯肉なども絶好の栄養分として標的にされてしまいます。
普段は口の中は唾液で常に潤った状態にあります。この唾液は乳幼児期にはフッ素が含まれているといわれており虫歯菌などを防ぐ働きを持っています。 成人になると唾液の中のフッ素分が減少してしまいますが、口の中から食べカスを排除したり細菌を洗い流す働きなどを持ち合わせています。口の中が渇いた状態(ドライマウス)になると菌が繁殖するための絶好の場所になり歯周病になりやすくなります。 柔らかいものばかりを好んで食べると、唾液も出にくくなりますので、こういった食生活を見直すことでも歯周病をあらかじめ防ぐことができます。
このほかにも、貧血や高血圧などの疾患や糖尿病を患っている方は合併症として歯周病を起こしやすくなりますし、てんかん治療薬を服用している方の副作用として歯茎がはれ上がるなどといった症状が出やすくなります。 原因として疾病とも背中合わせになりやすいのが歯周病の大きな特徴ですので、身体のバロメーターとしても歯茎の状態はとても重要になるともいえるでしょう。
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