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25.歯周病とインプラント治療 |
歯周病が進行すると、歯茎がやせ歯周ポケットができてしまい、しまいには歯が抜けてしまうことになります。また重篤な症状であれば、再生療法を施すことができず「抜歯」の治療選択を余儀なくされてしまいます。
ですが、自分の歯を一本でも多く残しておきたいというのが患者側としての願いでもあります。抜歯をした後は入れ歯をつくったり、保険適用可能なブリッジやクラウンなどの金属歯を作成することもありますが、白い歯を再び手に入れるために、インプラントという人工歯を歯茎に埋入する技術をとりいれることもあります。
インプラントとは、歯槽骨に歯を支える役割をする金属のねじ切りを埋入し人工歯を作成する方法で、いわゆる「さし歯」とは多少技術が異なります。
このインプラント治療は、歯を1本装着するために半年程度の時間を要します。また歯茎の切開手術なども行います。手術時のリスクが大きくまた健康保険適用外なので1本の施術が非常に高価です。
このため、歯周病を患った方のインプラント治療はそれ以上にリスクを伴います。インプラント作成中に歯周病が悪化すれば、インプラントのフィクスチャーパーツが定着しません。
インプラント治療をする前に、歯周病菌の除去を徹底して行い歯茎の状態を回復させることが必要になります。この歯茎の状態や、歯周病の進行度合い、患者の既往歴や持病等でインプラント治療が禁忌になる場合があるので、歯科医師と綿密なカウンセリングが必要になります。
インプラント治療は審美性も高くなりますので、容姿を気にされる方にはお勧めの施術です。
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