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18.歯周病と口腔乾燥症 |
口腔乾燥症といってもピンとこない方も多いでしょう。ドライマウスと言い直すとお分かりになる方もいらっしゃるでしょうか。
私たちの口の中は常に唾液が分泌されているためにいつでも潤った状態にあります。ですが、唾液の分泌が低下し口内粘膜の水分が蒸散することで口腔内が乾燥してしまう現象があります。これを「口腔乾燥症(ドライマウス)」と呼んでいます。
唾液が出にくいと感じたり、味覚が変わった、口の渇きが強いために会話がしにくい、口臭が気になるようになったなどという自覚症状で口腔乾燥症のセルフチェックを行うことができます。
口腔乾燥症は口呼吸を常に行っている方や、喫煙者・カフェインを好んで摂取する方、または常に強いストレスにさらされている方に多くみられるようです。また、柔らかい食品ばかり食べていると唾液の分泌が少なくなることも分かっています。食生活の偏りなどでも口腔乾燥症を引き起こします。
口腔乾燥症を防ぐためには、幼いころから歯ごたえのある食品を食べるように心がけ早食いにならないようにくせづけていくことが大切です。またストレスを緩和させるセルフメンテナンスを取り入れるようにしたり、ガムを噛む、カフェインレスの飲料を飲むようにするなどという自衛策も大切です。
味覚障害を引き起こしやすい亜鉛不足も口腔乾燥症と関係が深いので、亜鉛を含んだ食品を適度に摂取しましょう。
口腔乾燥症は自己免疫疾患でもある膠原病が原因となって起きることでも知られています。歯周病のみならずこのような疾患を発症していないかも細かに調べることも必要になる場合があります。
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