|
23.重度歯周病の治療 |
歯周病が進んで「重症」になってしまった場合の治療は、まずは抜歯がセオリーであることを覚えておきましょう。
歯がぐらつく、溶けてしまっているなどの病態を根管治療し、クラウンなどの金属のかぶせ物などの措置をとります。またぐらつく歯は歯槽骨が溶けてしまっているので、メンブレンを利用した人工的な再生療法を行います(GTR法)。
抜歯した歯にはインプラト治療を行ったり、美容歯科や審美歯科の観点からはセラミックで補填を行うなどの手術を行います。インプラントが適さない場合、入れ歯を作成します。部分入れ歯になるか、総入れ歯になるかは歯周病の進行度合いにもよります。
重度歯周病の場合、長期にわたる歯科通院が必要になります。治療費も当然かさんでしまいます。歯科治療は健康保険が適用されるものと自由診療のもの、保険適用外の治療などが入り組んでいます。
初診・再診料・検査料などは保健医療の範囲内で健康保険が適用されますが、歯周組織再生療法は自費負担になります。特に歯周病が進行して抜歯が必要になった歯を補填するために保険適用外のインプラント治療やセラミックを利用した補填歯を行った場合、自費で5万円以上かかります。また歯石除去などの施術も保険適用外の自由診療になります。
このように、メンテナンスを怠ったばかりにたくさんの苦痛と大きな負担を強いられてしまいます。重症化を防ぐためにも、普段から歯周メンテナンスを行うほか、歯周病が軽いうちに歯科医院を訪れることをお勧めします。
|
|
|