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3.歯槽膿瘍とは |
歯槽膿瘍(しそうのうよう)とは、根尖膿瘍とも呼ばれています。虫歯に罹った歯を放置しておくと、当然のごとく虫歯菌による歯の浸食が進行していきます。歯の根管まで虫歯菌が侵入した結果、歯根の先端(根尖)の炎症(膿瘍)を起こします。これが歯槽膿瘍です。
歯槽膿瘍が起きると歯の痛みや違和感のほか、歯がぐらぐらするなどの自覚症状がおこります。病状が悪化し重症化した場合は発熱や顔の腫れも伴うこともあります。
治療法としては、根管治療を行い再発のないように患部を削るなどの措置を行います。重症化の場合は抜歯を行ったり、歯茎を切開して患部を取り除く外科的手術などを行うこともあります。また発熱や腫れ、痛みを伴う場合は消炎剤や抗生物質などの投与を行い、合わせて治療を行います。
歯槽膿瘍は見た目では判断しにくいため歯科でレントゲン撮影を行い判断します。レントゲン写真の結果を見ると一目瞭然です。
また小児の乳歯の場合虫歯になりやすく、放置しておくと虫歯が悪化し歯槽骨まで感染する場合もあります。
ここまで来ると治療を受けるお子さんも苦痛を伴うことになりますし、歯の髄も壊死してしまう場合がありますので永久歯にも影響が出てきます。 歯茎切開などといった外科的手術も行う場合もありますので、親御さんはお子さんの歯のチェックは欠かさないようにするべきでしょう。
成人の場合でも数カ月に一度は歯の健康チェックのために歯科医を訪れレントゲン撮影を行って歯科検診をお願いしたり、歯石除去などのトリートメントを行うことで歯槽膿瘍はあらかじめ防ぐことができるでしょう。
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