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4.歯周病とは |
歯周病とは一般的な総称で、歯周の炎症や歯肉の炎症の症例をまとめて「歯周病」と呼んでいます。
歯槽膿漏が一般的な歯周病の一つで、「成人歯周炎」ともいわれており、その名の通り、成人がかかることが多い病気でも知られています。
歯周病の原因は歯にたまった歯垢が原因で、歯垢に細菌が繁殖することによって引き起こされます。歯の磨き残しや偏食なども原因の一つとされていますが、妊娠中に発生するものや高血圧の薬・てんかん治療のための薬の副作用によって歯肉炎を併発するものもあります。
治療法としては患部を清潔にすることで初期の歯周病は快方に向かいます。 炎症がひどい場合や急性期の場合には、歯周組織の破壊等が急激に起こる場合もあります。劇症化した場合には、再発を繰り返し治療効果が全く得られない難治性の症例もあるので注意が必要です。
歯周病もタイプによっては遺伝性の症例もあります。歯周病は成人に多い症例なのですが、乳歯が生え変わる時期の思春期前の幼児にも歯肉組織が破壊される思春期前歯周炎という病気があったり、若年性歯周炎という10代〜20代に見られる症例もあります。 これらの若い世代の歯周病は白血球機能低下などといった免疫機能の低下などが所見として上がる場合が多いので、歯科のみならず内科等での治療が必要になることも考えられます。 また遺伝も考えられるので罹患者は兄弟や子孫などの成長に注意が必要になります。
歯周病は早期発見がとても重要です。毎日の歯磨きや歯肉チェックを欠かさず行い、不調があれば即歯科医や口腔外科を訪れることをお勧めします。
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